あれは何年くらい前だったろうか。どこのCD販売店でもそうだろうが、売れないCDをワゴンにまとめて500円ほどで(レンタルものではない)売っている区画がある。私はときどき、その店(書店兼CD販売)で500円CDを買っていた。(その店もだいぶ前に店自体を閉じ、今では跡地がイエローハットに変わってしまった。そこは、かつて私が『バンドワゴン』の----ロック映画の方----輸入サントラCDを見つけて狂喜した店である。
私は時々、ジャケットを見て「なんかよさそう」と感じたら、前知識ゼロで500円CDを買うのである(大学生時代はレイコウ堂というLPレンタル店で、よくそういうことをやっていた。約20年ほど前)。
その店では、はっぴいえんどの紙ジャケの『風街ろまん』も----なんと「これ」が売れ残った放出品だったのである----500円で買った(ところが、いまだに聴いたことがない。そうだ、いまからジャケットをくるんでいるビニールを破って聴こう)。
そういうふうにして前知識ゼロで手に入れたCDの中にわりと気に入っているCDがある。
a.k.a DiG(エイ・ケー・エー・ディグ)
である(なんちゅう覚えにくいバンド名なんだ)。
白人系の外国人集団バンド(アメリカLA出身の5人組)なんだが、本拠地を日本の東京に据えて活動していたジャズ系バンドである。ジャズ系と書いたが、それはCDのライナーノーツにそういうふうに紹介してあったから、そう書いたまでのことである。
実は私は彼らにスティーリー・ダン、あるいはその中心メンバーたるドナルド・フェイゲンの面影を感じたのである。だから私は特にボーカルものに惹かれた。演奏自体はスティーリー・ダンよりもさらにジャズ寄りではある。が、これを私はジャズとかフュージョンとか呼びたくないのである。とにかく、不思議なテイストを持った在東京バンドだった(今彼らがどうしているのか分からない。a.k.a DiGでネット検索したら2、3ヒットしたけれども。)アルバムを日本のソニー・レコーズから出しているのである。
「おまえ、a.k.a DiGって知ってるか?」と質問されて「ああ、知ってるよ」という答が得られるまでにいったい何人に向かって同じ質問をしなければならないだろうか。
けれども、私は彼らのアルバムを評価しているのである。どこかの店で見つけたら是非手に入れておいて損はないバンドである。つまり「このバンドもまた」実力に対して「不当に評価されてしまったバンドのひとつ」なのである。
以下a.k.a Dig『Cool Flow』

[71]バウンドヘッド 12/06 03:29 |
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こっちは裏面(メンバーの姿が分かります。)

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